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前に尺度について述べたときに、ちょこっと書きましたが。
AUTOCADは基本的に、モデル空間およびペーパー空間の図面枠は実寸(1:1)、ペーパー空間に図面を投影させるビューポートのみ尺度をいじり、用紙に収まるようにします。
このとき線分やハッチング、ブロック、文字などに設定が必要となるのが「異尺度設定」です。
何故この設定が必要かというと、例えば詳細図として、図面の一部を5倍(5:1)の尺度で表示したとすると、当然図面と共に寸法線や寸法矢印、寸法値なども5倍表示となってしまいます。
ハッチングも線と線の隙間が設定の5倍となり、せっかくJISに合わせて高さを作ってあったとしても、水の泡です(笑)
それではどうすれば良いか。
古いCADだと、尺度に合わせて、5:1のときは1/5を、2:1のときは1/2の大きさの寸法スタイルを別に作ったりしていたようですが。
2008年からAUTOCADは「異尺度対応設定」が導入され、寸法などの尺度を図面と別に操作可能となったため、その処理が簡単にできるようになりました。
ちなみに、これらの線分やハッチングなどに設定する尺度を、「注釈尺度」といいます。
注釈尺度の設定方法(個別の場合)】
①ステータスバー右下の、三角スケールアイコン(注釈尺度)をクリックし、設定する尺度を選択
②寸法等を図面に入力
③オブジェクトプロパティ管理から、異尺度対応の項目を選び「はい」を指定
④そのすぐ下の、異尺度対応の尺度を見て、作りたい尺度になっていることを確認
※変わってない場合は、右のボタンを押し、希望の尺度を追加
(追加→希望尺度を指定→OK)
⑤OK
さらに④、⑤の処理を繰り返すことで、ひとつの寸法を色々な尺度で使い回すことができます。
ただし個別で設定するのは何かと面倒なので、一番簡単なのは寸法や文字スタイルを作ったときに、「異尺度対応」にチェックを入れて、設定しておくことです。
(※寸法スタイルではフィットタグの中に存在します)
その上で、注釈尺度の自動追加ボタンをオンにしておきます。
(注釈尺度の自動追加ボタンは、ステータスバー場の三角スケールに稲妻のようなものがついたアイコンです)
ここにチェックを入れておくことで、注釈尺度を選択する度に、図面上の異尺度対応設定がされているオブジェクトに、選択した注釈尺度が自動的に追加されていきます。
色々な尺度で図面を印刷したいときには、この設定が簡単でおススメです。
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